シンママ図鑑Vol.16 離婚して楽になったことはない。だからって頑張り過ぎなくてもいい。
石川県の元気なシングルマザーにインタビューをしていく企画「シンママ図鑑」
今回は、シンママゼミの参加者から現在はスタッフとして活動してくださっている『はるかつさん』にインタビューさせていただきました!

●離婚したのはいつですか?
現在高一の長男が小6の時に、調停で離婚が成立しました。
成立するまで、2〜3年くらい別居していました。
同居していた時も、半年くらい?は家庭内別居状態でした。
●離婚当時と今の仕事は?
別居時は短時間パートでしたが、収入増のためフルタイムパートになり、離婚後の生活を見据え正社員登用を探し、離婚後に採用が確定しました。
●当時の住居は?家探し方法なども教えてください。
離婚前は私の家族の名義の家を借りて住んでおり、別居時は元夫が自身の実家に戻りました。
なので、私と子どもたちに住居の変化はなく、子どもたちが転校などせずに済みました。
●一番つらかった時期は?
離婚をするかどうか迷っていたときです。
ずっとその思いが消えず何年も考え、夫と修復も試み話し合いを持ちかけたりもしましたが、何度も覆され、失望と信頼がどんどん崩れていったとき、とても苦しかったです。
子どもたちはお父さんのことが好きなので、私の思いだけで離婚して子どもたちからお父さんを奪ってよいのか?私を責めたくなるのではないか?今後の心の成長に影響しないか?私が我慢すれば丸く収まるのではないか?もし離婚できても、三人の子どもを育てて行けるか?不安で不安で辛かったです。
離婚を決意してから、別居して調停まで、どんどんお互いが罵り合ったり、お金の問題で人間の黒い部分がたくさん見えてきて、精神的に追い詰められました。
仕事が変化していた時期でもあり、正社員登用を目指して試験勉強をしていて忙しく、調停の準備や子どもの学校のトラブルなど、考えることが多すぎてパンク寸前でした。
よく泣いてました・・・。
調停委員に伝える難しさも痛感しました。
味方はいない、1人で頑張るしかない、自分で決めたことだからと必死でした。
●いつ頃から楽になりましたか?
正直、楽になったと思ったことはありません。
働いて子育てすることは、シングルマザーでもそうじゃなくても大変という言葉以上の大変さです。
でも、離婚で悩んでたときよりは、気づいたらいつの間にか精神的に楽というかしんどくなくなっていることに気づきました。
離婚後、1〜2年くらいかな?子どもたちと笑って食卓を囲んでいられてるとふと気づいた時。
離婚成立後、それまで乱れていた体の不調も、ピタリとなくなりました。
体は正直だなと思います。
●子育てで気を付けていることは?
たまにでも、子どもたちそれぞれと一対一で過ごす時間を作ることです。
三人兄弟で毎日騒がしくてゆっくりそれぞれの話を聞いてあげられず、特に上の子たちは我慢をすることが多いので。
それと、必ず毎日、大好き!と伝えています。
長男にはうざがられてますが、めげません笑。小さなことでも、ありがとうも、必ず言い合います。
●これからシングルマザーになる人に一言お願いします。
離婚を決意するまでが本当に悩むところだと思います。
自分だけじゃなく、子どもの人生に関わることなので、重圧で押し潰されそうになってしまう。
経済面での不安も大きいでしょう。
でも、本当に意外となんとかなります!
様々な支援があることを知れるし、離婚前よりもたくさんの経験の場を子どもたちに与えられている気がします。やるしかないので、気づいたら自分が強くなってます。笑
そして、子どもたちは大人が思った以上に冷静で柔軟で、適応力があり、こちらが精神的にたくさん支えられました。
ママの頑張ってる姿をみて、たくさん助けてくれますよ!一番の頼もしい味方です。
子どもがいるから頑張れる、正にそうだと思いました。
でも、頑張り過ぎなくてもいいよとも、教えてくれました。
自分1人が家族を支えているわけじゃなく、全員で一つだと気づけました。
そして、気づかなかっただけで身近にひとり親は思ったよりもいるんだなとなんだか安心できた気がしました。1人じゃないと思えました。
●シンママ応援団のイベントに参加してみて得られたことはありますか?
私1人ではさせてあげられない様々な体験や交流を子どもたちにさせてあげられるし、同じひとり親の人と話せて、孤独感がなくなりました。
同じように過ごしている人がたくさんいると分かり励みになったし、また弱音を吐ける場所があることがとても安心できました。
辛かった、しんどい、など、気持ちを少しでも吐き出せる場所があることが、とてもありがたいです。
共感し合える相手がいることが、とても心強いです。
●今、ひとりで悩んでいるシングルマザーや離婚を考えているママにメッセージをお願いします。
離婚を迷うことは決して悪いことじゃないです!
それだけ、たくさんのことをとても真剣に考えてるから。
子どもたちのことを考えてるから。
迷ってる時期は苦しく、出口が見えないトンネルみたいだけど、必ず出られます。
周りに相談してみてください。
シンママ応援団や行政など、色々あります。
相談してみて自分の思いと違ったら、合わないと思ってやめたらいいです。
自分らしくいられる場所を、是非焦らず見つけてください。
また、何でも自分で決められるのが本当に自由でいいです!誰かに気兼ねしなくていい。
ここ数年、子どもたちと相談して決めて、旅行に行っています。
4人だけでユニバに行った時、自分の運転でレゴランドに行った時、我ながらよくやったと思いました。
子どもたちがパートナーです。
(インタビュアー:みほ)
はるかつさん、インタビューへのご協力をありがとうございました。
はるかつさんのこれまでの経験や葛藤から生まれた言葉のひとつひとつに、共感するシングルマザーの方がたくさんいらっしゃると思います。私自身もその一人です。
「正直、楽になったと思ったことはありません」という言葉にあるように、シングルマザーとしての大変さは簡単に言葉で表せるものではありません。その一方で、「同じひとり親の人と話せて孤独感がなくなった」「共感し合える相手がいることが心強い」という実感は、私たちシンママ応援団が活動の中でとても大切にしていることです。勇気を出して活動に参加して下さったことがとても嬉しいです。シングルマザーは孤立しがちな日常の中で、誰かとつながり、弱音を吐ける場所があることが、どれほどの安心と力になるのか…はるかつさんの言葉から改めてそれを気づかせてくれました。
私たちは活動を通じて”ママだけが頑張り過ぎなくてもいいよ””様々な支援を上手に活用してママが元気に過ごしてほしい”と伝えています。はるかつさんの「自分1人が家族を支えているわけじゃなく、全員で一つだと気づけました」との気づきは、その思いと重なり、とても心に響きました。
普段は明るく、周囲を和ませてくれる素敵な女性ですが、その裏で様々な葛藤や努力の積み重ねがあることを思うと、心から尊敬の気持ちを抱きます。そして、これからも共に活動できることをとても心強く、楽しみにしています。はるかつさんの経験とメッセージが、多くのシンママグルマザーやプレシングルマザーに「ひとりじゃない」と思える勇気を届けてくれると信じています。
(コメント:みどり)


