シンママ図鑑 Vol.13 みんなが幸せになる権利がある
北陸の元気なシングルマザーにインタビューをしていく企画「シンママ図鑑」
今回は、一緒にシンママ応援団のスタッフとして活動してくれている、株式会社Radix・訪問看護事業所FOLS 代表取締役 橋雅美さんにお話しを聞かせて頂きました。

・離婚したのはいつでしたか?
別居は娘たちが2歳、6歳、8歳の時にしました。 結婚生活は別居期間も含めたら15年間でした。
・当時のお仕事と現在のお仕事を教えて下さい
結婚していた時は専業主婦でした。元々、准看護師の資格を持っていましたが、離婚後を決めた時に正看護師の学校に通いました。子どもたちは、今まで専業主婦でずっと一緒にいたママが働くこと、学校にいくことに最初の頃はすごく戸惑っていました。
・当時の家探しはどうしましたか?
離婚して、家を出てアパートへ引っ越しました。離婚した時に、母が住むことを決めてくれて女子5人で生活が始まりました。しばらくアパートに住んでいたのですが、家賃がもったいないと思っていたので、働き始めて1年後に家を建てました。
・一番つらかった時期は?
なにが辛かったかはもう忘れてしまいました。友人と買い物に行き、一緒にブラウスを買うことができなかった時、これから先、自分は好きなものを変えないんだと思ったときにデパートで涙が出ました。
・いつから楽になりましたか?どうやって乗り越えましたか?
働きはじめてからですね。働いて、仕事があると全然気持ちが違いました。一生の仕事ができたので、自分に自信もつきました。
事業所の立ち上げは、再婚する予定もないし、仕事も楽しかったし仲間にも恵まれたので、家族会議も開催して立ち上げることになりました。離婚して一人だったからこそ、自分で決めることができたと思います。一人だからこそ起業ができるきっかけだったかもしれないですね。
・子育てで大切にしていることはどんなことですか?
どんな犯罪を犯しても最後にはわたしが味方だと思っています。子どもから言われた言葉で嬉しかったのは、「子どもが3人いるけど、ママの愛情は3等分されていたわけじゃなくてみんな100%もらったと思ってるよ」、と言われた時は本当に嬉しかったです。
それを言われた時に肩の荷がふっと下りました。子どもたちは、反抗期などもありましたが、学校の先生にも恵まれて、母以外にも子供を見てくれる人がいたおかげで逞しく育ったと思っています。
・これからシングルマザーになる人に伝えたいことを教えて下さい
何をどう選んでも、自分が決めたことだから人のせいにして欲しくないと思っています。
だからと言って、子どものせいでもないし、自分を責める必要もないと思うんです。どこに何のチャンスがあるかわからないと思っています。また新しいパートナーを見つけることができるかもしれないですしね。一歩踏み出すことができる人が新しいチャンスを掴むことができると思います。
「私なんて…」、と思わないで欲しい。離婚は成功でも失敗でもないと思います。みんなが幸せになる権利があるし、みんなが同じだけチャンスを掴むことができると思っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
橋さんが、事業を起こされた時はお子さんがまだ学生の時だったそうです。絶対失敗はできないと思い必死だったとのことでした。どんな選択肢があっても、自分の立場で選択していくしかないとお話してくださいました。
橋さんとお話しているとわたしたちもパワーを貰います。
インタビュー中に思い出されたかのように、
「私も未来が見えなくなっている時期があったわ」と言われました。
しかし、「子どもは年齢に応じて予定通り育ってくれるんだから、いつまでこれが続くのかなんて心配しなくても大丈夫。」と教えてくれました。
「頼れるものはすべて頼ればいいかなと思っている子どもは宝です。みんなで育てればいいと思う。」
シンママ応援団でも、ひとり親家庭の母や子どもたちが、ひとりじゃないということを知って欲しいと思い活動しています。
(記録:みほ)
“シンママ図鑑 Vol.13 みんなが幸せになる権利がある” に対して1件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。