シンママ図鑑 vol.8 未婚3人目出産!娘たち溺愛ママ

北陸の元気なシングルマザーにインタビューをしていく企画「シンママ図鑑」

今回は、石川県出身で神奈川県にお住まいのSさんをご紹介します。

2女を連れての離婚、その後、新たなパートナーとの間に授かった3人目を妊娠中に金沢から神奈川へ引っ越し、未婚で親族もいない土地での出産・子育て中という、聞いてると大変そうな状態なのに本人は大変そうに見えない、人生を思いっきり楽しんでいるSさんのお話しを伺いました。

●お子さんは何歳ですか?

今は長女9歳(小4)、次女7歳(小1)、三女が5か月です。

離婚したのは長女が6歳のときでした。

●離婚当時と今の仕事は?

結婚前は小児科の看護師やエステティシャンとして働いていました。

結婚で退職してからは家業を手伝ったり、いろいろなパート勤務も経験しました。

離婚したときに、美容クリニックでアートメイクをする仕事に就いて、私は美容に関する仕事が好きなんだと再認識をしたんです。

美容の勉強をもっとしたいと思い、関東に引っ越して、今はアートメイク事業や看護師の働き方改革を推進する仕事などをしています。

●一番つらかった時期は?

離婚しようか迷っていた別居中が一番つらかったです。お金がなくて。
親に頭を下げてお金を借りたこともあります。

雇用されていると、働いても働いても稼げる額には上限があって、いつまでも苦しいと思ったので、働き方を変えようと思い勉強や行動を始めました。

●いつから楽になった?

ひとり身になってからは、いろいろな手当をいただいたり、異業種交流で出会った人たちに助けてもらって、だんだんと楽になっていったと思います。

働いていた美容クリニックの業務形態が契約社員から業務委託に変わり、やればやるだけ収入を得られるようになったことが大きな転機でした。

当時どうやってやりくりしてきたのか覚えてないけど、2年くらいかけて少しずつ立て直していきました。

●未婚の母の現実

神奈川に引っ越すための準備をしているときに妊娠がわかったのですが、パートナーとの結婚や同居は考えませんでした。
女3人での生活が楽しいので入ってきてほしくないんです。笑

でも、未婚の母になることで、いろいろと嫌な思いはしました。

児童扶養手当の申請はもう諦めました。

夫も同居人もいないと言ってるのに何度も確認されるし、元夫とは月何回会うか、ごはんを食べるときにどちらが払うかなど細かく聞かれるし、税務署から、区役所から、保育所から、別々に書類の提出を求められて、1年分の通帳まで見せないといけない。
電話もメールも手紙もきて、このやりとりを毎年やらなくちゃいけないなら、もう手当は諦めて自分で稼ごうと思って、児童扶養手当は辞退しました。

悪いことはしてないのに、ただ子どもを育ててるだけなのに、なんでこんなに嫌な思いをしないといけないんでしょうね。

●子育てで気を付けていることは?

制限はしません。やりたいと言われたらなんでもやらせてます。

あとは、毎日大好きって言うこと。

朝、子どもたちに「大好き」って言ってハグして、夜も「愛してるよ」と言ってから寝てます。

子どもたちに怒ることもイライラすることもあるけど「大好き」は必ず毎日言ってます。

子どもたちからも言ってくれるので、すっごいかわいくてたまらないんです♪

●これからシングルマザーになる人に一言お願いします

私が離婚するときは弁護士を挟んで裁判所でバチバチにやりあったけど、今は元夫とも良い関係になっていて子どもたちもパパとよく会ってます。

離婚の仕方も見せて説明できるようになれば、子どもたちもちゃんと理解できると思います。

シングルになったからって野垂れ死ぬことはないし、手当もあるし、助けてくれる人はいます。

お母さんが自立すれば、子どもも自立できると思う。

人生一度きりなので、自分の思いを大切にしてほしいなと思います。

ぶっ飛んでるけど堅実で、女性らしい見た目なのに男勝りで、ギャップだらけの魅力的なSさん。

石川生まれ石川育ちの彼女が今回初めて県外へ出た理由は、自分の勉強のためだけではなく、子どもたちに広い世界を見せるために、まずは自分が動かなくてはと思ったからだそうです。

今は英語の勉強をしていて海外にも興味があるのだとか。
私も海外に興味が出てきてるところなので、どちらかが海外に拠点を持てたら招待し合おうね!と約束をしました。

Sさんの益々の活躍を私も楽しみにしています♪

インタビュアー:おばた みなこ