シンママ図鑑 vol.9 50歳からヨガの道へ。あるがままで大丈夫。
北陸の元気なシングルマザーにインタビューをしていく企画「シンママ図鑑」
今回は、シングルマザーとして3人の子どもを育て上げ、末っ子が社会人になるタイミングで事実婚、現在はヨガインストラクターとしてお母さんたちの心と体のケアをしている、MIE(みえ)さんにお話しを伺いました。
●お子さんは何歳ですか?
今は長女30歳、長男27歳、次男が26歳です。
離婚したのは長女が7歳のときでした。
●離婚当時と今の仕事は?
結婚するときに保育士の仕事を辞めて、10年間専業主婦をしていました。
離婚したときは実家の助けと両親の意向もあって、働きすぎないように週3のパートから社会復帰していきました。
末っ子が小学校にあがるときに保育士に復帰して、それからはずっと保育士の仕事と子どもたちの習い事の当番などで忙しくしてて。
キャパオーバーだった自分に気づかず、整骨院に毎日通って、薬を飲んで、体の痛みを誤魔化しながら働いていました。
末っ子が社会人になるタイミング、自分が50歳のときにパートナーと事実婚をして、東京から金沢へ引っ越しました。
それまで積み上げてきた仕事を手放すのは苦渋の決断でしたが、金沢に引っ越してきた4年前から体を整えるために始めたヨガにドはまりしちゃって。
全米ヨガアライアンス(RYT200)、ベビーヨガ&ママヨガの資格を取得して、現在はヨガインストラクターをしています。
●一番つらかった時期は?
離婚直後ですね。
当時は今よりもっとシングルマザーへの偏見が強かったし、情報も少なかったので。
でも、何よりもつらかったのは、子どもたちが父親に会いたがってるのに会えなかったことです。
父親と連絡が取れなくなったことで子どもたちが傷ついて体調も崩したりして、私もおかしくなりそうでした。
●いつから楽になった?
離婚から1年くらい経ったときには、子どもたちも父親に会えないことを受け入れるというか、そんなもんなんだと思うようになってきたみたいです。
私の両親や友人がキャンプに連れて行ってくれたりして、楽しい思い出を作っていったのも良かったんだと思います。
●子育てで気を付けていることは?
家訓は「朝ご飯を食べる」にしてました。
靴をそろえるとか、お行儀よくとかは自分もできないから言えなくて、勉強もしろとは言わなかったです。
ただ、朝ご飯だけは食べる。
量とか種類はなんでもいいし、家族一緒でなくてもいいから、必ず食べると決めていました。
朝ごはん以外はなにも縛りをつけなかったので、3人とものびのびと育ったと思います。
小食でご飯を食べさせるのに苦労した次男はアメフト選手になりました。
だから、今、お子さんのことを心配しているお母さんたちには「子どもは小さいときのままってことはないし、成長したら変わっていくよ」と伝えてます。
あと、おじいちゃんおばあちゃんがサポートしてくれてることが当たり前ではないというのは子どもたちに伝えてました。
私は経済的にあてにならないから自立してね、とよく言ってたらしく、3人ともお金の管理はしっかりできるようになってます。
長女は海外生活、長男は飲食店経営などをしていますが、経済的に私に頼ってくることはありません。
●これからシングルマザーになる人に一言お願いします
がんばってうまいくときもあるし、うまくいかないこともあるけど、それでも、ちゃんと前に進んでるから大丈夫。
ヨガは100人いたら100通りのパターンがあって、人と比べることはしません。
ついつい周りと比べちゃうし、情報もたくさん入ってくるから迷うこともあると思うけど、今のあるがままのお母さんをお子さんは大好きだから、自信をもってね。
子どもは強いから、心配しすぎなくて大丈夫。目だけ向けててあげれば大丈夫です。
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MIEさんには当団体でリフレッシュヨガを行っていただいたことがあります。
運動不足解消に、くらいの気持ちで参加させてもらった私ですが、ヨガ中にMIEさんが本当に優しい声かけをしてくれて、じんわりと心も体もほぐされていきました。
あるがままの自分、本来の自分の姿に気づくのがヨガなんだそうです。
私個人の偏見ですが、ヨガって生活に余裕のある人が趣味でやってるイメージがありました。
でも全然そんなことはないんです。誰でもできるし、傷ついた心と体の回復にとても効果があるので、忙しいシングルマザーにこそ体験してほしいと今は思っています。
ぜひ、機会が合えば体験してみてくださいね!
MIEさんのヨガ教室が気になる方はこちらへどうぞ▼
https://www.instagram.com/yoga.sayrr_mama/
インタビュアー:おばた みなこ