【開催報告】つながる!シングルファミリースペシャルディ
2023年12月10日(日)に金沢学生のまち市民交流館で「つながる!シングルファミリースペシャルディ」を開催しました。
このイベントは、金沢市協働のまちづくりチャレンジ事業として採択されました。
お母さんと一緒に来られるお子さんが楽しめるスタンプラリーやワークショップを企画。
また、行政支援、チャイルドカウンセラーによる子育て相談やメンタルヘルス相談など、お金や不動産に関する相談もできるブースがあり、内容もりだくさんの親子イベントです。保護者のみの参加で、相談に来られていた方もいらっしゃいました。
お子さんと一緒に楽しめるスタンプラリー(学生の家)
会場の学生の家では、お子さんが楽しめるよう、スタンプラリー形式で各ブースを回ります。
まずは1階で受付を済ませてから、2階に上がり、各ブースを回っていきます。
今回、ここにスタッフとして参加していたメンバーの中に、自身もひとり親だった経験から、同じ境遇の子どもたちが来るイベントのお手伝いがしたいと、シンママ応援団が活動に共感してくださる方がいらっしゃいます。
彼女が小さい頃、お母さんは毎日仕事で忙しい姿を見ており、母子会の集まりで親子遠足くらいしか行けなかったそうです。またその会は運営も1人で回しており、参加するだけだったので、現在、こうしたイベントを企画からみんなで作っていくことができることがとても嬉しいとお話ししてくれました。自分もシンママとその子どもたちの力になりたいという気持ちが嬉しいです。ありがとうございます。
それでは、どんなブースがあったのか、ご紹介していきます。
コップとりゲーム
コップとりゲームは、時間内にどれだけ紙コップを集められるかのゲームです。竿についた紙コップにどんどん紙コップを重ねていきます。何個取れるでしょうか⁉️最初はサクサクと進んでいますが、量が多くなってくると落ちてきてしまうので、コツが必要そうでした。
ライトづくり
アクリル板の部分に好きなシールを貼ってデコレーションをしたら、最後にLEDライトをつけて光らせます。とても人気で、途中でシールが足りなくなるくらい、みんな夢中でシールを貼っていました。
レイアウトにもこだわりたく、貼りたいシールをどのように配置をするかで、一生懸命悩む子も。
それぞれの個性が表れますね。
ライトを付けたとき、特に女の子からは歓声が上がっていました。
やっぱり女の子はキラキラしたものが好きですね。
ペットボトルボウリング
ペットボトルをボーリングのコーンに見立てて、ボールを転がして何本倒せるかのゲームです。
床が畳だとうまく転がせないので、ちゃんとボーリングのレーンも手作りで作ってありました。
力加減によっては、勢いよく飛んで行ったり、全然ボールが飛ばなかったり。
10本倒すまで頑張っている子もいました。
クリスマスリースづくり
一番真剣に工作をしていたのは、クリスマスリースつくりのブースだったかもしれません。
リースを1つ選び、リースに付けたい好きなパーツを選びます。そしてグルーガンで装飾していくという流れだったのですが、リースにつけるパーツの種類が豊富!松ぼっくりやリボン、ボンボンも色とりどりあって、どんなリースにしようか、みなさんワクワクしながら選んでいました。
スマホスタンドづくり
1階の蔵では、木材を使ったスマホスタンド作りです。
小さく切ってある木を組み合わせて、釘などで固定し、スマホを置けるスタンドを作ります。木の大きさがバラバラなので、組み合わせて安定するか、なども考えていました。
ここのブースは工具が使えるので、男の子が反応していました。年上のお兄ちゃんが優しく教えている姿はほほえましくもありました。
スタンプラリーで全部のスタンプが集まったら、交流ホールでプレゼントと引き換えです♪
何かもらえるのかな~。
出展者さんのご紹介(交流ホール)
交流ホールの方は、中央に託児スペースを置き、ぐるっと相談ブースが設置されていました。
今回は、ひとり親の方が抱える悩みにも応えるため、7つのブースを準備。今後もひとり親の保護者の方のサポートをしてくれる心強い応援団なので、詳しくご紹介していきます。
金沢市の行政支援の相談
今回は、行政からも金沢市子ども未来局子育て支援課の方が参加していただきました。
ひとり親向けの支援は金沢市としても重要と捉えています。しかし、ひとり親は仕事もあるので、なかなか市役所などに足を運ぶのも大変なため、なかなかお会いする機会が少ないそう。こういったイベントに参加して、市がひとり親向けの支援をどんなことを行っているかを知ってもらうため、今使える制度などをご案内していました。
また、昔に比べて多方面から援助の手が差し伸べられています。そこも上手く利用してもらいながら、子育てと仕事を両立してほしいと願っているので、ぜひとも行政の力を借りたいときは、金沢市子ども未来局子育て支援課まで足を運んでみてくださいね。
【金沢市子ども未来局子育て支援課】
金沢市はひとり親家庭向け情報をLINEでも発信しています。
金沢市のLINEを友達追加して、簡単なアンケートに回答すると登録完了です。
児童扶養手当等のこと、奨学金や貸付のお知らせ、ひとり親家庭向けのイベント情報も配信予定なので、ぜひ登録してください。
【金沢市公式LINE】
「みんなの青空~虹色room~」チャイルドカウンセラーによる子育て相談
子育てをしていると、最初は子どもを育てることに必死でご飯をちゃんと食べられるか、ちゃんと成長しているかなどが悩みになってきます。しかし自分で学校に行けるようになる小学生になると、心のケアが必要になってきます。不登校や発達障害で悩むお母さんは少なくないと思います。
そんなときに相談に乗ってくれるのが、チャイルドカウンセラーの存在です。乳児から思春期までの子どもの心理や発達を十分に理解しているだけでなく、悩みや問題に対してカウンセリングをおこなう技能も持っています。
みんなの青空~虹色room~の後田さんは不登校の子どもやお母さんのケアもできる資格をお持ちです。また、スタッフの森田さんは中学校で現役のこころと学びの支援員。看護師として小児科や放課後等デイサービスなども経験しているので、家族のケアもしてくれる心強い存在です。
そんな2人がお子さんのことに関するいろいろなことに答えてくれるブースです。不登校については各市町村や校区の学校によっても対応が違うので、こういった知識がある人と話をして、家庭と学校をどうやっていい関係を続けながら子どもを学校に通わせるか、またはフリースクールのような別の居場所に身を置くかなど、いろいろな視点から一緒に考えてくれます。
【みんなの青空~虹色room~】
子どもたちが安心して過ごせる場所になるように、内灘町で活動しています。学校に行けなくなったお子さま・保護者のみなさまがひとりで悩まないて、ぜひお話聞かせてください。寄り添います。
スタッフ:後田ユカリ・森田ふみ
Instagramはこちらから↓
CCIメンタルヘルス相談&簡易ストレスチェック
このブースでは5~10分で答えられるアンケートから自分がどれだけストレスを抱えているかを見える化し、視覚から実感してもらいます。多くの女性は知らないうちにストレスを抱えてしまっていることがあります。ひとり親の場合、相談できる人が周りにいないと、抱え込んでしまうことも。
また、メンタル部分の相談にも乗っていました。カウンセリングは抱えきれなくなってからSOSを出すのはもちろんですが、いっぱいいっぱいになる前に少しづつ吐き出していったり、ストレスを解消していくことで、気持ちが折れないで生活することができます。もっとカウンセリングを身近なものと捉えて、相談できるようにLINEも開設しています。
【女性相談@金沢市】
チャットで相談できるSNS相談『女性相談@金沢市』の相談窓口を開設しています。
LINE公式アカウントに登録すると、相談実施の他、日々の生活支援の関連情報やメンタルケアについて配信があります。
ユースセンター金沢ジュウバコ
学校以外の第三の居場所を作ろうと活動している団体です。学校が面白くないと感じている学生は少なくないと思います。興味のあること、将来のことを真剣に聞くのは親だけではありません。ひとり親になると、親の忙しい姿を子どもが見ているので、なかなか相談できなかったり、遠慮してしまうことも。
子どもがどこか孤独感を抱いていても、安心して自分らしくいられて、迷ったときに優しく寄り添い、いつも応援がしてもらえる場所がある、ということを知ってもらう地道な活動をしています。
思春期の中高生に世代の違う人生の先輩に出会えるチャンスを与え、世界を広げています。
【ユースセンター金沢ジュウバコ】
学校でも家でもない第三の居場所です。近年学校以外の居場所の重要性が高まっています。友達や他校のユースとの交流や学校ではできない探究活動など、お互いを尊重しつつ、自由にやりたいことができる空間です。
公式ホームページ
https://youthkanazawa.studio.site/
株式会社みかん(不動産の相談)
ひとり親で心配事のひとつに住む場所があります。賃貸で借りられていても、この先どうなるのか不安な方もいらっしゃると思います。不動産を持っていることは資産にもなりますし、決してマイナスになることはありませんが、知識を持っているかというと、目先の仕事や子育てに追われてしまうのが常。
近年では、自分の両親や祖父母の家をどうするかという問題も重なり、ひとり親でも不動産を相続するケースが増えています。また、離婚をしたときに財産分与で不動産をどうするか、という問題もあります。
株式会社みかんでは、ひとり親でも家の購入ができるということを知っていただきたく、個別にご相談に乗っています。一生の買い物といわれる家の購入ですが、毎月の支払いがアパートと変わらない額で自分の所有になったら、将来住む場所の悩みはひとつ解消されます。
手続きや段取りについてもアドバイスやサポートをしてくれる心強い味方です。
【株式会社みかん】
離婚や相続不動産の売却
シングルマザーへの不動産購入サポート
https://mikan-estate.com
TOMOSHIBI(お金の相談)
ひとり親であろうとなかろうと、お金の悩みは尽きません。生活費だけでなく、子どもの成長に伴い増えてくる教育費、住宅を購入するのにもお金は必要ですし、老後のことを考えると資産運用についても…と、考えるとキリがありません。
ひとり親と子どもたちのより良い未来のため、児童養護施設での支援を行っているTOMOSHIBI代表であり、株式会社リオテラスのファイナンシャルプランナーでもある中島さんが相談に乗ってくれました。
TOMOSHIBIさんでは、子ども向けのキッズ・マネー・スクールも開講しています。
【リオテラス株式会社】
お金の相談・住宅購入・資産運用
https://www.rioterace.com/
KOSEワンポイントメイクレッスン&カラー診断
子育てや仕事に介護、日々の忙しさでひとり親が忘れがちな「自分を大切にすること」を思い出す時間になって欲しいと化粧品メーカKOSEが出展。
シングルマザーの会の頃から、スキンケア&メイクアップ体験会を協働で開催してきたKOSEさん。
今回はスマートフォンを使って、顔を撮影すると、KOSEが今まで蓄積したデータをAIが分析して、自分に合うリップ、アイカラー、チークをトータルに提案してくれます。
これがなかなか優秀で、スマートフォン上で自分の顔にリップやアイカラーなどを選び、実際に顔に乗せているイメージ画像も出してくれるのですが、自然体なので、本当にお化粧したみたいです。
実際に試したい場合は、サンプルがあるので、試してみることもできました。
体験後、いつもより表情が明るく、肌もつやっぽくなっているママたちでした。
おみやげ受け取りコーナー
スランプラリーが終わったら、こちらで参加賞を受け取ります。
認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ 「だいじょうぶだよ!基金」の助成から、お米券や日用品、そして、今回のイベントで協賛いただいた企業の商品なども入っています。
お子さんには「ブックサンタ」から絵本のプレゼントも!自分の好きな絵本を選んでお持帰りいただきました。
内容盛りだくさんのイベントでした
最初は引っ込み事案でお母さんの後ろについてきたお子さんも、優しいおねえさんたちに声をかけてもらいながらブースを回り始めると、ゲームや工作でどんどん顔が真剣に。そして工作を完成させると、思いっきり笑顔になっていました。最後は作ったリースや作品、絵本などを大事そうに抱えて帰る姿にほっこりしました。
ご参加いただいたみなさん、イベントに協力していただいたメンバーの方、そして、出展していただいたみなさま、本当にありがとうございました!
まだまだ寒い日も続きますが、体調には気を付けてお過ごしくださいね。
(記録:高井寧香)
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