シンママ図鑑 vol.6 支えて、支えられる。
北陸の元気なシングルマザーにインタビューをしていく企画「シンママ図鑑」
今回は、友人に誘われたことがきっかけで石川シングルマザーの会のイベントに参加しはじめたというMさんにお話しを聞かせていただきました。
●離婚したのはいつですか?
息子が2歳になる直前に別居して、年中になるときに離婚が成立しました。
今、息子は7歳(小1)です。
●離婚当時と今の仕事は?
福祉関係の仕事を当時から今も続けています。
●一番つらかった時期は?
別居してる期間が一番つらかったです。
先が見えなくて、子どもの将来のことやお金のことを考えると不安でした。
誰にも相談できなかったことも苦しかったです。
結婚式でみんなに祝ってもらったのに、すぐに別居してしまったなんて言いづらかったし、仕事先に離婚経験者がいなかったこともあって、何て言ったらいいのか分からなかったんです。
●いつから楽になった?
別居期間が2年あったので、心の準備ができていて、離婚が成立するときには一人でもやっていけると思えていました。
離婚が成立したことを周りの人たちに報告するのは緊張したけど、言ったらすごく楽になりました。
みんな意外と普通に受け入れてくれて。
名前を元に戻したので、つながりのある人たちにはメールや電話でお知らせして、すっきりした気持ちで年を越せたのがよかったです。
●子育てで気を付けていることは?
2人だけなので、子どもの逃げ場がなくならないように、自分がイライラしてるときに追い詰めないようにと意識しています。
兄弟がいなくてさみしいかなと思ってたのですが、シングルマザー交流会などで他の子と楽しそうに遊んでる姿を見ると、私が気にしすぎることはないのかなとも思います。
実家によく助けてもらってますが、親が息子に甘いので、同居しなくてよかったと思ってます。
●これからシングルマザーになる人に一言お願いします
気にしなくていいんだよ。って言いたいです。
いろんな支援を利用して、自分と子どものプラスにしていったらいいと思います。
私は石川シングルマザーの会のイベントに参加してみたことで、支援を使ってもいいんだなと思えるようになりました。
こども食堂やフードパントリーをはじめ、いろんな支援があるけど、そういうのは本当に食べるものがない人のためにあると思っていたので、仕事も家もある私が使っていいのかなと思ってました。
自分が福祉関係の仕事をしていて支援する側だと思ってたから余計に、自分が支援される側になって良いのか、自分で選んでシングルマザーになったのに弱音を吐いていいのか、と思っていたんです。
私は友人に誘ってもらって参加してみたことがきっかけで、利用してもいいんだと知ることができました。
最近は息子に父親のことをどう伝えようか悩んでいるので、交流会では他の人たちの体験談を参考にさせてもらっています。
他のひとり親家庭を知ることが私の支えになっているし、子どもにとっても、学校以外でつながれる友達ができることはありがたいです。
息子も、もう少し大きくなったら自分の置かれた環境に気づくと思います。そのときに、他のひとり親家庭を知っていることが息子にとってプラスになるんじゃないかなと思ってます。
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しっかり者で思いやりに溢れるMさん。
人に迷惑をかけたくないと思う優しいほど、ひとりで頑張りすぎて無理をしてしまうんじゃないかと心配です。
お友達がイベントに誘ってくれて本当に良かった。つながることができて良かった。
身近にひとり親がいなくても(いないように見えても)実は石川県には1万人以上のひとり親がいるんです。
特別なことじゃないし、悪いことでもない。自分と子どものために勇気ある選択をしたことに胸を張ってほしい。それを伝えるための各種イベントや支援活動をこれからも私たちは広げていきます!
インタビュアー:おばた みなこ